子女に対する父母の愛は、ただそのまま生活的な関係だけで通じる愛ではなく、骨髄から湧き出てくる愛なのです。忘れるに忘れられず、切るに切れない愛の心を父母はもっているのです。それで、生命の余力がある限り、父母は子女を愛するのです。子女と生命の関係が結ばれていることを感じる時、父母には子女 を愛する心が自然に湧き出るのです。「私の息子なので愛する」という意識的な心が先に立って愛するのではなく、その心よりも先立つ自分の生命力が、子女と 連結されているので、愛さずにはいられないというのです。(天聖経p310、8番)