2015年7月5日 今日のみ言
伝道師は、セメント剥き出しの冷たい部屋で、火も焚かないまま毛布を敷いて暮らします。食事どきになると、ジャガイモをいくつか焼いて食べ、飢えをしのぐのが普通でした。どんなときでも、自分たちのためには一銭も使わないように努力しました。一九六三年のことです。そうやって集めたお金で、十七人の子供たちを選んで、「仙和児童舞踊団」 (後に「リトルエンジェルス」と呼ばれる)を創設しました。
白い朝鮮足袋の足を一歩踏み出し、顔をさっと回して白い手を上げる姿を見ると、心がすっかり奪われます。力強い声でたくさん話して相手を感動させるのではありません。その見え隠れするような一つの踊りが人の心を動かします。それこそが芸術の力です。言葉を語らずとも言葉が通じ、彼らが生きてきた歴史を知らなくても、自然とその心が分かるようにする力が芸術にはあるのです。(平和を愛する世界人としてp177)