2015年7月18日 今日のみ言

舅は家族が集まるたびに、日本の嫁をそばに座らせて、岩手炭鉱時代の話を繰り返し聞かせました。そのたびに嫁は、「お父さん。私が日本の代わりに謝罪します。申し訳ありませんでした」と涙を流して許しを請いました。日本の嫁は、舅の心の怨みがなくなるまで、幾度となく繰り返される話を最後まで聞いて、何度も頭を下げました。

そうやって十年くらい経って、ようやく舅は嫁に対するいじめを止めました。怨讐に対するような冷たい態度が消え、嫁をかわいがるようになったので、驚いた家族が尋ねました。「最近、嫁のことをどうしてあんなにかわいがるのですか。日本の女性なのに憎くないのですか」「もう憎くはない。心の中に積もり積もった怨みはすべてなくなった。これまでだって嫁を憎んでいたわけではないのだ。徴用された時の怨みを嫁にぶつけていただけだ。この子のおかげで私の怨みがすべて解けた。これからは、私の嫁だからかわいがらなくては」日本人が犯した罪を日本女性の嫁が代わりに償ったのです。(平和を愛する世界人としてp248)

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