2015年6月26日 今日のみ言
留学していた時、『聖書』を読んでいても友人が来ればすぐに片付けてしまうほど、自分の内面を見せませんでした。厳徳紋の家で初めて洗いざらい話したのです。
話は一夜で終わりませんでした。神と出会って新しく悟ったこと、三八度線を越えて平壌に行き布教活動を始めたこと、興南監獄を生き延びたこと。全部話すのに三日三晩かかりました。話をすっかり聞き終えると、厳徳紋はその場ですっくと立ち上がって、私に丁寧なお辞儀をしました。
「おい、それはどういうことだ?」
その手をつかんで引っ張りましたが、彼は頑として動きませんでした。
「これからは、あなたが私の人生の師です。このお辞儀は私が師に捧げる挨拶だから受け取ってください」それから後、厳徳紋は私の生涯の友であり、同時に弟子として、私をそばから見守ってくれました。(平和を愛する世界人としてp130)