父母は自分を思ってくれる心よりも、兄弟同士がより「ため」に生きることを願うのです。たとえ父母を世話することができなくても「お母さん、すこし待ってください。私は弟(妹)を愛してきます」と言えば、「こいつ、今後役に立つやつだ」と、そういうのが父母の心です。ですから私たち食口の間で一つになるか、なれないかということが問題です。父母の前に孝行できないそういう立場に立ったならば、父母のために自分が精誠を込めたことを、父母の代わりに自分の食口のために与えなさい。そうすれば、父母に孝行した以上のものとして天が受け入れるのです。そのような人は必ず祝福を受けるのです。(訓教経下)