一年も経つと信徒数は四百人を超えました。四百人の信徒の名前を一人一人呼び上げて祈っていると、名前を呼ぶ前から、彼らの顔が頭の中をしきりに行き交いました。彼らの顔が泣いたり笑ったりします。その人が今どんな状態にあるのか、病気なのか元気なのかを祈りの中で知るようになりました。一人一人の名前をずっと呼んでいるうちに、「きょうはこの人が教会に来る」と思えば、その人は連絡もなしに教会に来ました。苦しむ姿が浮かんだ人を訪ねて、「どこどこが痛くないか」と聞いてみると、「そうだ」と答えます。「先生は、私が苦しんでいるとどうしてお分かりになったのですか。本当に不思議です」と言って彼らが驚くたびに、私はにっこり笑いました。(平和を愛する世界人としてp149)