エサウはなぜヤコブに対して反抗しなかったのでしょうか。ヤコブが自分の祝福を奪っていったことは赦すことができない行動でした。非常に憤慨していたエサウの心の中には、「もしヤコブが来れば、一刀のもとに切り捨ててしまおう」という思いがあったことは明らかです。 ところが、なぜヤコブを歓迎するようになったのでしょうか。その背後の理由としては、ヤコブがあらゆる冒険によって、ラケルの父を撃退し、天使を屈服させ、いわゆる霊的な天使と反対する実体のラバンを退けた、という内面的な条件が成立していたからなのです。(氏族的メシヤと天一国創建p73)
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